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赤い羽根募金

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つい先日、駅前で小学生たちが赤い羽根共同募金の街頭収集をしていた。

この共同募金がいったい最後はどこにいって、ナニに使われているのかはよく知らないのだが、
この小学生たちをみると、ついつい近寄っていってしまう。

そういえば自分が小学生の頃、学校で集める、この赤い羽根募金に胸を躍らせていたことを思い出す。
ちょっとしたイベント感もあったし、
社会的に善良な行いをする、という正義感のようなものもあったのかもしれない。

小銭と交換に手に入れた赤い羽根は、そのふわふわした毛がヘナヘナになるまで、
大事に通学帽につけ、いつもとは違う気持ちでその帽子をかぶっていたものだった。

こうしていつの間にか自分が大人になり、
街頭で声をはりあげる小学生たちの前を素通りすることができなくなった。

それは「募金」ということに協力する気持ちより、
募金に心を傾けている子供たちに対して、
無関心で通り過ぎる大人ばかりを見せたくない、という気持ちが大きい。

こんなに一生懸命あつめているのに、誰も1円すら入れてくれないという落胆を味わってほしくない、と思う。
あるいは、私自身がそういう大人であることを回避したいというエゴなのかもしれない。

それでも、やっぱり今年も少額ながら、小銭を落とした。
晴れやかなお礼が子供たちから放たれた。
動機は不純だけれど、それでよい、と自己満足した。

それにしても、あの羽根、偽物でいいと思うんだなぁ。
本物って鳥のことが想像されて、ちょっと痛々しい。
なんとかならないのでしょうか。

by rubico-teji | 2012-10-16 16:54 | 分析する…の巻