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隣のゴシップ

週末、美容室にいったときのこと。

となりの席におそらく20代後半とおぼしき青年がカットしておりました。
そして美容師さんは私と同世代くらいの男性スタイリスト。

で、この青年がよくまぁペラペラとしゃべる。
顔は見えなかった(見たかったけど隣だから覗き込むわけにもいかず)が、チラと通りすがりに横目で窺ったところ、大してハンサムでもない、フツーな感じ。
しかし年齢の割に、やけに自信ありげなサラリーマンで、カット中も仕事の電話がかかってきては物怖じせずにハキハキと応対しており、
電話の内容や美容師さんとの会話から、どうやら車のディーラー、もしくは自動車保険屋そのものか、どっちかと思われました。フム。

で、ひとしきり陣内・ノリカなど世間話をした後、誰も聞いてないのに
「この前、彼女と別れかけたんスヨ」話を始め、こっちはそりゃあそりゃあ耳がダンボにならざるを得ず。
聞くところによると、この青年、同じ会社の彼女とのお付き合いは2年弱。
一人暮らし同士で家が近所ゆえ、半同棲なんすけどねーということで。(すんごい詳細から語る青年)
ある夜、9時頃に青年が自宅に戻ると、ドアの前で彼女がチャリと共にかわいく待っていて(青年談まま)、「一緒に帰ろう」(彼女の家に)と言うのだそうな。
しかし、その夜、彼は家パソで仕事をせねばならず、仕事だ、というと「えー(´д`)」というので、せっかく待っていてくれたことだし、仕事は急いで終わらせるからちょっと待ってて、と自宅にあげて、待たせたという。

その彼女、1時過ぎて寝ると肌が荒れるから、それ以降になるなら帰る、12時には絶対起こせと宣言し、彼が仕事をしている横で眠り始めた。
青年は必死で仕事をしたが、とうとう1時になっても終わらず、思わず「終わんねー!」と叫んだところ彼女が起きた。
時計を見て、「なんで起こしてくれなかったのよ!帰る!」と突如キレたので、「こっちだって遊んでるわけじゃねーんだ」とイラっとして答えたという男。

すると、彼女は猛然とドアに向かってズカズカと歩き出し、バッタン!と閉めて廊下に出た瞬間、彼は彼で「彼女に聞こえるようにロックしてチェーンもしてやった」という。
で、追いかけてきてくれると思ったはずの彼女はそこでおそらく更に怒りを増し(彼の推測談)、しばらく後にメールが着信。件名に「別れよう」とあって、本文はなし、で送ってきたんすよー、と。(彼女の怒り具合が表れてますな)
そのメールの後、更に彼女の怒りメール炸裂。そこには彼の私生活における「Yシャツ脱ぎっぱなし」・「1週間前のコンビニ弁当の残骸もそのまんま」というだらしなさについて、彼女が前々から注意しても全く直らない、いい加減にしろ、もう限界だ的な文句がつらねてあったという。

で、彼は「了解」とひとこと書いて返信し、その日は終了。
彼はそのとき、彼女のことは好きだし、楽しいんだけど、同時に「やっと解放される、とホッとした部分もあったんすよねぇ」ともノタマッた。

あ、なんかわかるよ、ソレ。と思わず言いたくなったが、ぐっとこらえて続きに耳を集中するアタクシ。

で、結果、またひょんなことで仲直りしたんですってさ。
というのも、彼女がちょうど異動による送別会があり(他フロアへ動くだけ)、その際のプレゼントについて同僚から彼に相談があったらしい。(つまり、お付き合いは周囲の公認である模様)
そこで、彼がひそかに彼女が欲しがっていた香水を指南し、あけてびっくりサプラーーイズ!という展開で「彼氏からのアドバイスをいただいて選びました~」というカラクリに彼女、大喜び→仲直りという展開であったという。なんて単純なっ。

美容師さんいわく、
「なんだ、彼女かわいいねー。だいたいそんな家出た後もメール返してくるくらいだから、本気で別れるつもりでもなかったんだろー」という合いの手を入れて、そろそろ痴話げんかネタも終了の気配。

しかし、青年曰く「でもなー、今結婚するかっつったらしないし、好きは好きなんだけど、なんかねー」ということでした。んまっ、モテオぶりっこ発言。
おいっ結婚しないのかい!彼女、かわいそうに。
そんな悠長ぶっこいてると、オバサンみたく、あっという間に三十路後半だぞ!と言いたくなりましたけど。

いやいや、日頃こうした男同士のゴシップ会話を聞く機会がないもんで、ヒジョーに面白かったです。
すんません、ブログに書いてしまいました、青年よ。
チミの未来に幸アレ。でももう少し謙虚にねー。(人のこと気にしてる場合じゃないけど)

by rubico-teji | 2009-03-30 18:02 | 日々モロモロ…の巻