遺伝子のお話@耳垢

10月に3人目を出産予定の高校時代の友人Y。
既に長女・長男という一姫二太郎の母なのですが、彼女とお話しをしていた折のこと。
話は耳垢テーマへ(お食事中の方、あいすみません)。

まず耳垢とは。
人類の耳タイプは、ドライ型とウエット型の2種に大別される。
これは高校時代の生物学の授業で習ったお話。
私はこの生物の遺伝の授業がそれはそれは大好きでした。(その他、血液型の遺伝とか)

で、この友人Yはドライ型耳垢の人種。(ちなみに私もドライ)
しかし、一姫二太郎ちゃんはウエット型、つまりYの夫君がウエットなのである。
Yいわく、「自分も家族もドライなので、知らなかったのだけど、ウチの子供たちの耳掃除をすると1回に綿棒を5本くらい使って、もう一苦労なのだ!」という。
ええー!びつくり。
ドライな私らは綿棒を使う場合は両サイドで片耳ずつ、つまり1本で済むことがほとんどよね、と語らう二人。
だいたいからして、普段、妙に「耳がカユイ!」と思って掃除をしてみても、出てくるのは目に見えるか見えないかのカスだけ。ほとんど何もなし。
そんな感じですよね、ドライの皆さん!

そしてYは言った。「次の子供もまたウエットなのかなー、アタシのドライ遺伝子は受け継がないのかなー」と。

確かウエットのほうが優性遺伝子のため、基本的にドライと対決した場合は、ドライがウエットにお株をうばわれる運命にある。そんだけは覚えていた。
ということは、親の片方がウエットだった場合、必ずウエットが受け継がれるのか、いやいや、そこはおそらくウエットのタイプによるのであろう。原理は血液と同じ。

遺伝子マニアるび子、更に詳細を調べてみました。
Wikipediaによりますと、

湿った耳垢は優性、乾いた耳垢は劣性である。
湿った耳垢の人は体質的に体臭が強い傾向がある。これは耳垢が湿るのは、耳の中にあるアポクリン腺から分泌される汗のためであり、アポクリン腺は体臭の原因でもあるためである。

この割合は人種によって大きく差があり、北部の中国人や韓国人で湿性耳垢は4~7%、ミクロネシア人やメラネシア人では60~70%、白人では90%以上、黒人は99.5%が湿性耳垢であると言われている。
日本人全体では湿性耳垢の人は約16%だと言われているが、ただ日本内でも北海道や沖縄と、本州の間で割合に大きな差があり、北海道では約50%が湿性耳垢であるとの報告がある。

これは、日本には元々湿性耳垢の縄文人が居住しており、やがて本州には乾性耳垢の弥生人が流入したが、その影響が及ばなかった北海道・沖縄には湿性耳垢が保存されたことによる、と説明されている。
東北地方や北関東や南九州地方にも湿性耳垢が多い事がわかっている。


ということです。うーむ、奥が深い。日本人は圧倒的にドライが多いのですね。
基本、ドライ型というのは「耳垢が出ない」人のことなんだそうです。
で、耳垢だと本人が思っているカスは、古びた皮膚だとかホコリ、だそうだ。そうだったのか、私の耳垢!

それにしても黒人の99.5%がウエットって驚きましたがな。
きっと黒人の大多数はドライ型耳垢が存在していることすら知らない人がいるに違いない。


更に遺伝子に限って述べますと、ウエット型にはもつ遺伝子により、2つの型があるということです。

ここでウエットの遺伝子を●、ドライの遺伝子を○と仮定いたしましょう。
通常、遺伝子系は2つセットで、発現する。
つまり万人の耳垢遺伝子は3タイプ「●×●」、「●×○」、「○×○」に分けられます。
ただし、ウエット=●は、ドライ=○よりも強いので、「●×○」セットの場合に発現するのは「ウエット型」、ちゅうことになるわけです。

整理いたしますと、
  「●×●」=ウエット1型
  「●×○」=ウエット2型
  「○×○」=ドライ型
となりますね。

人間は、それぞれ片方の親から1つずつ遺伝子を受け継ぎます。
そして、Yの場合、彼女はドライなのでもちろん「○×○」。要するに送り出す遺伝子は「○」しかない。
問題は夫君です。この夫君がもしウエット1型の場合、送り出す遺伝子は「●」しかないので、生まれる子供は天地がひっくり返ろうともウエット型です。
ただし、ウエット2型であった場合、生まれるこの耳垢タイプはウエット・ドライ、それぞれ1/2の確率になるわけです。そう、彼の持つ「●」と「○」の放出の瞬間にお子の運命は決まるわけだ。

ちなみに彼の夫君はそのご両親の耳垢タイプから「ウエット2型」と判明いたしました。
というわけで、Yの第3子は果たして、ドライかウエットか!
彼女は自分の同じ仲間を増やすべく、ドライ型であることを祈っていました。
がんばれ、劣性遺伝子!
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by rubico-teji | 2009-06-19 18:17 | 分析する…の巻