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父ちゃん、1つ歳をとる

という表題のとおり、本日は父の誕生日であった。
24歳違いの同じ干支の父。
子供のころは「若い父ちゃん」ということだけが自慢だったその人も63歳である。
「人生短いよ」と父ちゃんは呪文のようにつぶやく。

一応、我が家3人家族として過ごすのは最後の誕生日ということで、
式場を見たことのない両親を連れ、下見がてらホテルのレストランを予約した。

3人で祝おう、という私に、母は・・・
「誰か一人欠けてると思うのはまだ早いかな?」
などというメールをよこした。
そだねー、あっちも気を使うだろうしねーということで、今宵は3人で。

といっても、まぁいつもの食卓とかわらず、
他愛のない話をし、久方ぶりの高級料理に「美味しいけど少ないな」などと庶民特有のイチャモンをつけ、
それでも一皿一皿をおいしく平らげて帰途につきましたよ。

とりたててまだ実感も感慨もないけれど、
いつの日にか、今夜が良い思い出となりますように。

大人になるっつーのはアレだね、楽しくも、もの寂しいものだと。
時間が刻々と過ぎゆく残酷さをしみじみと感じるけれど、何をどうしたって誰しも平等に歳をとり、土に返るのだ。

友人いわく、
はるか彼方をみすえようとすると、あまりに見通しが悪くて途方に暮れるけれど、
200m先を見つめて、そこに目標を置く。そして200m先にたどり着いたら、また200m先を目指す。
そうやって進んでいくと、結果、着実に目的地に近づくんだってさ・・・と。

将来の計画を立てるのが苦手なワシにはうってつけの目標設定法。
老いてゆく両親のことも、考えると不安や悲しみにとらわれるけれど、
今はとりあえず200m先を見て、生きて行こう。
2010年に家族そろって誕生日を迎えられることに感謝しながら。

by rubico-teji | 2010-04-23 23:42 | 生きる…の巻