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スペイン人と乾杯!

おー、気がつけば8月。
なぜか今年はすでに晩夏のような気分なのは、やはり真夏日満載のせいだろか。

先日、友人と上野駅構内のイタリアンレストランで夜ごはんしたときのこと。
ここは埼玉勤務の友人とちょこっと会いたいときに、彼女が駅の外に出ないで済む、キラクなディナー基地なのです。

その日はテーブル席があいておらず、2列向かい合わせ状態のカウンター席へ通されました。
しばらくすると、欧米系の男性が二人、はす向かいの席へ。
年のころは、17,8歳の少年と40代らしき男性。親子か?

メニューを指差しで注文しているところみると、日本語はできない模様。
注文したものが来て、数分。
店員さんを呼んで、なにやらカタコト英語で話しかけていらっさる。
母国語は英語ではないようだから、フランス?イタリア?というあたりか。

店員さんも必死に聞き取りに集中しているものの、学生バイト少年君はギブアップ!選手交代でもう少し年上の女性店員さんが登場。

ここいらで、私たちも耳をダンボにしていると、
外国人男性、空のグラスを持ってきてほしいと言っている。
男性の前にはボトルワインが1本。
身振り手振りで、「このテーブルの人たちとこのワインをシェアしたいんだ、だから人数分のワイングラスをくれないか」と説明している。
このテーブルって、私たちもですか?!?とちょっとドキドキ。
ようやく店員さんも意を解し、同じテーブルにいた(たまたま全員が女性)4人に、グラスを渡しながら、「あの方がワインを・・・」と苦笑い。

うーむ!さすがガイジン!と感心していると、
「今日は僕の41歳の誕生日なんだー!そして、日本に旅行に来て明日はスペインにもどります。皆さんと会えてうれしい!」と笑顔で言ってくれました。
あちらもネイティブでないだけに、何とか聴き取れ、「それはおめでとー!」というわけで有り難くワインをいただきました。

たった一つのテーブルに居合わせた不思議な偶然。

以前にカナダやオーストラリアを旅したとき、あちらの方はレストランやバスで隣り合った知らない人同士がいとも気軽に会話を楽しんでいるのをよく見かけ、日本にはあまりない光景だなぁと感心したのを覚えております。
会話を楽しむ文化、というのもこういうあたりに表れているのね、と、日本のシャイ度を実感したのでした。

そして、今夜のスペイン親子。海外に来ても、臆せず店員さんにグラスをお願いし、知らぬ人に自分のワインをふるまう。
やー、ないねー、日本人は。ないない。
でも、なんだか楽しい気分でした。お誕生日ということも、そりゃよかったね!という気持ちだったし。
しっかし、41歳とは4歳違いかー!なんとも老けた大人びたナイスガイでした。
ちょっとスペインのバールにいた気分?!?

無事に帰っただろうか、あの親子。
あのお誕生日の夜が日本の楽しい思い出として残っていればいいな。

by rubico-teji | 2008-08-04 23:08 | 日々モロモロ…の巻